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湿原に入る土砂を減らす 久著呂川(標茶町・鶴居村)
~釧路湿原へ流れる久著呂(クチョロ)川から防ぎます
実施主体 ~だれがやっているのか~
久著呂川の土砂流入抑制対策については、釧路湿原自然再生協議会の協議を経て、
国土交通省北海道開発局釧路開発建設部および北海道釧路総合振興局、鶴居村、下久著呂地区農業用排水路維持管理組合等が実施します。
実施理由 ~なぜやるのか~
久著呂川では流域内での開発や河道のショートカットにより、湿原へ流入する土砂量が増加しています。そのため以前に比べて大量の土砂が湿原で堆積するようになり、湿原植生の変化など湿原生態系への影響がおこっているからです。
実施目標 ~なにをめざしているのか~
流域開発の拡大に伴って増加したと考えられる土砂量を軽減します。具体的には湿原に流入する土砂量を現状から4割軽減します。
対象区域 ~どこでやっているのか~
対象区域は標茶町と鶴居村に位置した久著呂川流域で、久著呂川は鶴居丘陵を流下し、釧路湿原に北側から流入する、流域面積148.0km2、延長60.2kmの河川です。

実施内容 ~どんなことをやっているのか~
※効果や環境の変化をモニタリングして状況に応じて計画の内容を見直しつつ段階的に進めていきます。
久著呂川全体図

河道の安定化対策

河川沿いの土砂調整地の整備
河川沿いに土砂調整地を整備することにより、久著呂川を流下して湿原に流入する土砂量を軽減します。

排水路の合流部に沈砂地を整備
農業用排水路が河川に合流する手前に沈砂地を整備する ことにより、農地等から河川に流入する土砂を捕捉し、湿原に流入する土砂量を軽減します。

水辺林・緩衝帯の整備と保全
河川沿いに連続した水辺林・緩衝帯を整備・保全することにより、農地等から河川に流入する土砂を捕捉し、湿原に流入する土砂量を軽減するとともに多様な自然環境の復元・修復を図ります。

湿原流入部に土砂調整地を整備
湿原流入部に土砂調整地を整備することにより、湿原より上流部では捕捉することが難しい細粒土砂を捕捉し、湿原内部へ流入し堆積する土砂を軽減します。

